てつさんのジョギングダイアリー

発作性心房細動のアブレーション治療から復活を目指してます

お休み・しまだ大井川マラソン完走記【中編】

どうも、てつさんです。

 

しまだ大井川マラソン後に攣ってしまった両足のふくらはぎも、だいぶ痛みがひいてきました。階段上る時にまだ少し痛みがあるので今日も休足。でもそろそろゆっくりジョグなら再開できそうです。

 

なにせ次のレースのいびがわマラソン(ハーフ)まであと10日ちょっとですし、せっかくサブ4達成して気分が乗っているので走りたい気持ちはいっぱいなんです。

 

でも、やっぱり無理したらいけないので我慢我慢…。

 

ホント、我慢の連続でマラソンって精神修行ですね。

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完走記続き

そういえば補給食のことを書いていませんでした。今回のレースでは補給食としてSAVAS PIT INのゼリーバーを2つ(アップルとマスカット)、同じくSAVASのエネルギージェルを2つ(1つはピーチ味、1つはカフェイン入りの栄養ドリンク味)、そしてメダリストのアミノダイレクト5500を2袋ウェストポーチに入れて走りました。

 

アミノダイレクトはスタート前に1袋摂取してしまいました。20km付近でゼリーバー(マスカット)を口にし、25km付近でエネルギージェル(ピーチ)を口にしています。

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30km~40km 公式ラップ 0:55:55(ネット)

29km地点で前方に現れた4時間のぺーサー。4時間のぺーサーと言っても4時間ジャストでゴールするわけではなくきっと多少の余裕を持って走っているでしょうから、彼を見失わなわずに走っていれば自ずとサブ4は見えてくる。

 

でも、今までの自分のロング走の経験、そして去年の袋井の経験からすると30kmの壁が厚く立ちはだかるはずなのです。30kmを越えて、なおかつ5:40/km以下のペースで走り続けたことは今までありません。幸い気力はまだ残っていましたが、徐々に足に疲れを感じてきていて、しかも登り坂なので油断をするとすぐにペースが落ちてしまいます。

 

4時間のぺーサーを遠く前に見ながら、彼を捕まえるのは37km以降にしようと考えました。それまではこれまでのペース、5:30/km台前半をキープ。

 

ちょうど30kmのところでアミノダイレクト5500の粉を口に流し込みました。30kmだしそろそろ給水があるだろうと思って粉だけ口に流し込んだのですが(一応水なしで飲めるという触れ込みだし)、その後31kmまで給水がなくて口の中が粉だらけになってしまいとても不快でした(自業自得)。

 

32kmを通過、あと10km。だんだん足が重くなってきています。ちょうど33km付近にはしまだ大井川マラソン名物の大エイドが待っているのですが、サブ4目指すにはそこで立ち止まっている時間はなさそうです。実は手元のfit smartで1kmラップを計測していたのですが、GPSの計測する1kmがどうやら誤差のせいで本当の1kmよりも短いみたいなのです。もう細かい計算をしている余裕はありませんでしたが、とにかくエイドで立ち止まっていたらサブ4はかなりきつくなりそう。ま、それもこれもすべてはトイレ休憩が悪いんです(と、この時は本気でそう思っていた)。結局大エイドではバナナを一切れ走りながら掴み取り、走りながら皮をむいて食べただけでした。代わりにエネルギージェル(栄養ドリンク味)を飲み込んでカフェイン注入。

 

あと10kmを切ったとはいえ、自分の中で30kmを越えてこのペースをキープするのは未知の世界。幸い足の痛みはないけれど、重い。しかも前方に見える4時間ぺーサーが時々見えなくなると焦ります。そういえば去年の袋井はそろそろ走るのもやっとになって、心も折れまくってキロ6分台後半とかになったんだよなあ。嫌な思い出がどんどん頭に入り込んできます。

 

これが30kmの壁ってヤツなんですかね。体もそうなんだけど、心もだんだん疲れてくる。弱気の虫がどんどん頭をもたげてくる…。

 

走るのやめちゃったら楽なのになあ。でも、今日サブ4達成できなかったら何のためにここ数ヵ月間一生懸命走り込んだのかなあ。何のために早起きして、月間200kmも走って、仕事もほったらかしにして(おっとこれは内緒だ)、何のために…。

 

35km。nao(id:saitoh_naoki)さんが「35kmまでは頑張らないように頑張る」と言った35kmに到達しました。あと7km、普段走っているコースだとあそこからあそこまで、でも普段は余裕の7kmでも今の僕には遠い遠い7km。うーん、naoさん、頑張るの、もう少し先にしてもいいですか?今、頑張ったら最後までもたないような気がする。

 

4時間ぺーサーとの距離は全く縮まりません。縮まらなくても見えていればサブ4はいけるんだろうけど、この時は冷静にそう考える余裕はありませんでした。気持ちは焦る、足は動かなくなってくる。しかもさっき摂ったカフェインのせいか、心臓がいつもより暴れている感じがします(僕はもともとあまりカフェインに強い体質ではない)。周りの声援が全く耳に届かなくなっていました。そしてコースはまだまだ上り基調が続いています。不安しかない。

 

37km。残り5km。手元のfit smartではタイムは3時間28分くらい。残り32分で5km。でもGPSの誤差とか、いろいろ考えたら残りをキロ6分か。今の自分のペースは5:50/kmくらいなのでなんとかなるよね。

 

…もしかしたらグロスでサブ4もいける?

 

今回のレース、スタートがBブロックだったので、号砲からスタートラインを跨ぐまでがだいたい1分くらいでした。ネットタイム3時間59分以内で走りきればグロスサブ4もできる。そんなことを37km地点付近で思いつき、足は重いけれどギアチェンジ。どうやら体は疲れていても心は折れていなかったみたい。

 

naoさん、そろそろ俺、頑張ります。そこまでは頑張らないようにしていた気持ちを切り替えて、残り5kmに向かいます。

 

38km過ぎ、ついに第2折り返し。ここまで上り基調だったコースが再び下り基調になります。苦しいねえ。苦しいけど下りだから足は少し動くようになったよ。

 

Runkeeper計測:30km~40km
(5:35/5:31/5:27/5:50/5:32/5:33/5:52/5:31/5:30/5:23)

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40km~ゴール 公式ラップ 0:11:30(ネット)

40km地点通過、3時間46分半ば。あと2kmを14分弱。37km地点よりさらに時間に余裕が出てきている。たぶん知らない間にペースも上がっているのだろう。キロ6分半でもたぶんサブ4は大丈夫。でもグロスでサブ4狙うなら…?ほら、去年の袋井は最後のほうキロ7分半だったよね。これで大丈夫って言っていいの?自分。

 

レース前にブログでいただいたコメントを思い出す。基本的にいつも練習は一人でやってるけど、でも今日のレースは結果を待っててくれる人がいるんだよなあ。やっぱりそうやって気にかけてくれる人のためにサブ4の結果は持って帰りたいよなあ。

 

あー、だんだん手先がしびれてきちゃった。これ、過呼吸の症状だよねえ。でもあと2kmだから、我慢して走るしかないよねえ。

 

いろいろぐるぐるぐるぐる考えながらただひたすら歩を進めます。その時、それまでまったく声援が耳に入ってこなかったというのに、ひときわ大きな声が耳に入りました。

 

「サブ4、いけるよ!」

 

…そうか、いけるのか。

 

気付くとすぐ目の前に4時間のぺーサーがいました。

 

そして41km地点、4時間ぺーサーを抜き去りました。これでサブ4はいける。ようやくサブ4を確信。あとはグロスだ。息を吸う時に声が出る。顎が上がる。腕を振る。指先がしびれる。

 

無我夢中、という言葉がぴったりの残り1kmちょっとでした。

 

gappara(id:gappara)さんが以前ブログに書いておられた「マラソンってなんで40キロ過ぎて、2.195キロ残っているんですか?」「なんで42キロ走って、あと195m走らせるのですか?」という言葉を思い出しながら、それでも必死で足を前に進めました。gapparaさん、これ、名言ですよ。

 

コースを曲がった先にフィニッシュゲートが見えてきて、42km通過。時間調整のためにコースの途中に立ち止まってランナーを励ましてくれているぺーサー(どうやら4時間ぺーサーは2人いたみたいで、この方は先ほど追い抜いたぺーサーよりも先に走っていたようです)とハイタッチ。今回のレースで初めてのハイタッチ。

 

フィニッシュゲートの横の時計を見ると3時間57分の文字。

 

やったぁぁぁぁぁぁぁ

 

両手を挙げてフィニッシュゲートをくぐりました。

 

Runkeeper計測:40km~42km
(5:17/5:09)

 

記録 3時間58分01秒(グロス)

ネットタイム 3時間57分03秒

 

f:id:tetsu-san:20161104150304p:plain

 

もうちょっと続きます。