てつさんのジョギングダイアリー

発作性心房細動のアブレーション治療から復活を目指してます

お休み・飛騨高山ウルトラマラソン2017出走記その5

どうも、てつさんです。

 

神戸出張が終わってようやく家に帰ってきました。まさに、くたくたです(笑)。

 

この週末もランオフにして、来週から少しずつ走り始めようかなあ~。

 

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飛騨高山ウルトラマラソン出走記の続きです。

これまでのレポ→その1 その2 その3 その4

 

57.2km地点の第3関門、丹生川支所を出たのが12時20分。あと6時間40分で42.8kmとフルマラソンの距離を走ることになるので、たぶん完走は余裕!と思いながら千光寺に足を向けます。ちなみにこの丹生川支所、出発する時にスタッフの方がナンバーと名前を読み上げて応援してくれるというサービスがあるらしいのですが…僕が出発する時は別のランナーとそのスタッフさんに絡んで会話で盛り上がっているという状況だったため、名前を読み上げてもらえなかった!残念!

 

攣りそうな大腿四頭筋をなだめながら、ゆっくりと千光寺へ。飛騨高山ウルトラマラソン100kmを走ったブログでは触れられないことはない、キツいキツいといわれる千光寺の坂。いったいどんな坂なのか?まだこのあたりではワクワクしながら走ってました。

 

天気は快晴。湿度はそれほど高くないけど、直射日光が強烈で、かなり暑い。塩熱サプリも10kmに1粒口にするように心がけて、あとマイボトルのソフトフラスクにはエイド毎にポカリスエットを入れて水分補給がいつでもできるようにしていましたが、それでもこのあたりの疲れが一番キツかった。

 

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千光寺に向かう田舎道。いい風景だけど、いったい千光寺はどこなんだ!?千光寺の坂への期待不安が大きくて、でも暑くて足がなかなか前に進まないのでもどかしい。

 

そうこうしているうちにいよいよ71kmのランナーたちとコースが別れ、とうとう千光寺の坂に到着。いよいよ、千光寺の坂を登るよ!

 

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…これ、ガチで登山じゃん…(あまりに茫然としながら登ったので、途中の写真はなし。↑の写真は坂の入り口でまだ全然勾配が緩い場所です)。ちなみにこのあたりのペースはキロ15分。これでも頑張って歩いてるんだよなあ。

 

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そしてエグい坂を登った最後に108段の階段がwww悔しいので108段、数を数えながら登る。ようやく、そしてついに千光寺の坂をクリア!

 

…うん、これは噂に違わずキツいわ!(苦笑)

 

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飛騨高山100km名物の千光寺の坂を登り切ったらまた下り坂。遠くに北アルプスが望めて気持ちがいい。坂を下り終えた下柏林道終点のエイドに到着したのが13時36分。作成したペース表より8分遅れですが、後半撃沈予定のペース表なのでまだ取り返せるはず…と気持ちには余裕がありました。

 

激しい上り坂と下り坂の連続だった前半とは打って変わって、ここからはほとんどが平坦路。ただ、本当に日射しを遮るものもなくて、暑い…。

 

大腿四頭筋の痙攣はほとんどおさまったものの、道がちょっとした上りになると足が前に進まなくなってしまうようになってしまいました。もうこうなったら積極的に歩きを間に入れていくしかない。歩いたり走ったりを繰り返しながら、第4関門の国府B&G海洋センターを目指します(このあたりでiPhoneの充電が少なくなったので、ザックの中でiPhoneをモバイルバッテリーで充電。なのでこのあたりの写真はありません)。

 

エイドではポカリスエットを飲み、かぶり水を頭からかぶり、ジェルを必ず1袋食べるようにして走っていましたが、どうにも足が前に進みません。余裕があったペース表との差がどんどん縮んでいきました。

 

70km近く走っていると、周りを走っているランナーもほぼ同じペースで歩いたり走ったりを繰り返しています。ちょっと気分転換と情報収集も兼ねて、僕がこっそりぺーサーとして気にしていたゼッケンナンバー3桁(飛騨高山ウルトラ5回以上連続出場)のランナーに思い切って話しかけてみました。

 

僕 「今日はどうですか?」
3桁「いやー、暑くて走れんですねえ。このままだと厳しいっすねえ」

 

あ、やっぱりこのベテランランナーさんでも完走ギリギリのタイムになりそうなんだ。ならこのランナーをぺーサーにしていてはいけないのか。この3桁ランナーさんとしばらくお話しをして、少しペースを上げて別れます。

 

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14時47分、第4関門到着!予定ペースより4分遅れ。ここで、レースが始まって初めて腰を下ろし、股関節のストレッチを少ししました。足の筋肉が痛いわけではないのだけど、だいぶ動きが悪くなってきている。トイレピットインとかぶり水をすませ、そんなに時間をかけずにB&Gセンターを出発。

 

急いだ理由は、今年から93.3kmの公文書館に新たに第5関門が設置されたからです。去年まではこのB&Gの第4関門を出れば、バスに回収されるまでは走り続けることができました。でも、今年から93.3kmに18時までに着かなければならない。そして僕の14時間ギリギリでゴールするペース表では17時50分、つまり制限時間の10分前になんとか公文書館を出るプランだったのです。そのペース表より今は4分遅れ。つまり、第5関門到着が本当に制限時間ギリギリになってしまいそう!やばいよやばいよ!

 

いつもなら鼻歌交じりのはずの次のエイドまでの5kmが、今はやたらと長い。いつまで経ってもエイドに着かない。日射しはまだまだキツくて、エイドでマイボトルにポカリスエットをコップ2杯入れて持って走っても、次のエイドまでにはすべて飲んでしまう状態でした。

 

ただ、100kmを完走しようと気負うよりも、とにかく次のエイドまで走れるだけ走っていこうという意識で走っていたので、そんなに気持ちが折れることはありませんでした。エイドに着いたらジェルを食べたり、給水もできるよ!そうやって心を奮い立たせてひたすら歩いたり、走ったりを繰り返しながらだいたいキロ8分のペースで進むことができました。

 

途中で、71kmを走っているランナーを追い抜きました。時計を見ると16時過ぎ。71kmの制限時間は…16時15分だったよな…。あと10分、ないけど…。

 

おそらく、僕が追い抜いたランナーは制限時間には間に合わなかったでしょう。でも、確かにそれでも彼はまだ走っていた。あきらめずにゴールを目指して走っていた。そのことが僕の気持ちをさらに奮い立たせました。僕もまだ走れるし、残りの距離は20kmを切ったし、完走のチャンスは十分ある。走り続けることはできないけれど、歩きを混ぜてでもゴールを目指そう。

 

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でも、この飛騨高山のコース、最後の最後、85km過ぎにラスボス峠と呼ばれる最後の坂があるんですよ。でも、、今さらもう上り坂なんて登れない!早歩きでもキロ11~12分程度にしかならない状態で、とにかく足を前に進めます。坂を登り切って、例によってダブルピークなのでまた坂を登ろうとした時に、90km地点に到着。時間は17時12分。あと1時間48分で10km…ではなく、93.3kmの公文書館を18時には通過しないといけないので、あと3.3kmを48分…ここからはもう上り坂はほとんどないし、たぶん大丈夫かな?

 

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この時、僕はGARMINの電池残量が8%になっていることに気付きました。マジか。

 

(つづく)