どうも、てつさんです。
結局今日もランオフにしてしまいました。そろそろ走ろうと思ってるんだけど、でも体の疲れがとれないんだよねえ。
そういえば今日は父の日でした。朝、カレンダーを見たムスメちゃんが「あっ、今日は父の日だ!」といって自分の部屋に駆け込んでいって、こんなものを作って持ってきてくれました。
な、なぜ、インコ…?
いや、でもこんなものでももらって嬉しいのが親心。また捨てられないものが増えてしまったよ~。
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というわけで飛騨高山ウルトラマラソンのレポの続きです。今日こそはゴールするよ!
第5関門93.3km公文書館、到着~!時刻は17時36分!ここでようやく完走をほぼ確信できました。いや、まだ油断はできないけど、残り約7kmをキロ12分より速く走れれば間に合うし、あとはほとんど平坦路なのでよほどのことがない限り大丈夫だ!
ここの公文書館では猪汁をいただく。疲れた体に優しい味噌の味が体に染み渡る~!うん、最後の最後でなんだかパワーをもらえたような気がするよ!そういえば、ここ公文書館では清見サイダーというのが提供されるはずだったけど、自分が遅いので残っていなかった。残念!
ところで問題はGARMIN。フル充電で14時間持続、というカタログスペックの735XTJではあるのだけど、残り電池残量が5%くらいになっていた。5%といえば30分程度持つか持たないか。間違いなくゴールまでは電池は持たないだろう。今朝は充電が終わってからBluetoothを切り忘れていて、しばらく携帯のメール着信などの通知がGARMINに届いていたので、そのあたりで電池を消費してしまったのだろう。残念ながらGARMINの充電ケーブルはザックの中に入れるのを忘れてしまった。かといって悩んでいても電池が復活するはずもないので、ここでこれまでの走行データをGARMINに保存して、再び計測を始める。どこかで電池が切れてもとりあえず今までのデータは保存できている。
このあたりでようやく太陽が山の陰に隠れ始めたので、ここまでかけていたサングラスを普通のメガネに交換する。さっきまでの日差しがなくなって、逆に今度は肌寒くなってきたくらいだ。もう泣いても笑ってもあと1時間。しっかり走りきろう。そして、ビッグアリーナにかえろう。
↓美しい田園風景。
そうは言ってもやっぱり連続して長い時間は走れないので、少し走っては歩いてを繰り返して前へ進む。ここまで来てもやっぱり100km走るというよりも、次のエイドを目指して走ろう、という意識で前へ進んでいた。
95km過ぎ、ふとGARMINを見たら画面が真っ暗になっていた。ああ、ついに電池切れか。これで自分が走っているペースは分からなくなったけど、ここまで来たら今自分と一緒に走っているランナーと同じペースで走って行けば大丈夫。たぶん大丈夫。
96km、最後のエイド、八日町空き地。ここでポカリスエットとジェルを注入し、フィニッシュ地点であるビッグアリーナへ向かう。さあ、ビッグアリーナに帰るぞ。もうこのあたりではほとんど歩きだった。時々走ろうとするものの、しばらく進むと足が前に出なくなり、歩きに戻すことになる。でも、周りのランナーも不思議とそんな感じで、抜いたり抜かされたりはほとんど起きなかった。
最後、ビッグアリーナに向かう坂が見えてくる。ああ、ここでもやっぱり最後に坂を上らされるんだ。走って上る元気も残っていないので、応援の人の数が増えても走ろうとせずに歩く。走るのは最後の直線だけでいいや。
100kmを走りきると達成感がすごいと言われていたけど、あまり実感はなかった。エイドからエイドまでの短い距離を何度も何度も走る意識だったからかな。自分がここまで100km走ってきた実感が全然なかった。千光寺の坂もこの時から考えたらかなり昔のことのように思えた。
ああ、でももうすぐこのレースも終わるんだなあ。ずっと走ってるのは楽しかったなあ。でも、やっぱりちょっとしんどかったかなあ…。千光寺の坂はすごいと聞いていたけど、前半のスキー場に向かう坂もかなりハードだったなあ。ちょっと高山ウルトラ、甘く見てたなあ。
ビッグアリーナの敷地に入り、ようやく走り始める。ビッグアリーナにかえってきたよ!周りの応援がとても賑やかだ。今、18時半を過ぎたくらいかな…。勢い込んで13時間ちょっとで走るペース表を作ってみたけど、やっぱり14時間ぎりぎりのペース表通りになっちゃった。
最後の角を曲がると、前を進んでいたランナーがゴールテープを切っていた。あ、ここがフィニッシュなんだ。やっとおしまいか。
両手を挙げてゴール。その先には高山市の国島市長が待ってくれていて、ゴールしたランナー一人一人と握手、そしてハグをしてくれていた。ありがとう市長、初めて100km走ったけど、なんとかゴールできたよ。
持っていた補給食はほとんど食べ尽くしてしまっていた。あまり空腹感はなかったので、記録証を受け取ると給水でポカリスエットをコップ2杯ほどいただいて、屋内の荷物を預けたところへ向かう。
で、これは大事なことなので覚えておくべきなんだけど、最後にこの荷物受け取りのところに行くのに階段を上らされるのだ。これが地味に堪える。これは前日のコース解説でも丸山さんが言及するほどのことなので要注意!
ビッグアリーナは駐車場との間がシャトルバス往復になるので、ムスメちゃんと嫁さんはここまで応援には来ていなかった。71kmを走っていたラン友さんは次の日に仕事があるので完走したあと先に帰ってしまっていた。
一人でジャージを着て、一人で荷物を受け取り、一人でシャトルバスに乗り込んで家族が待ってくれている高山駅行きのシャトルバスに乗り込む。
バスのシートに、走り終わって初めてゆっくりと腰掛けた。
疲れた…。
それ以外の感情は出てこなかった。ゴールしてテンションが上がるかと思っていたのだけど、全然上がらなかった。早く帰って横になりたかった。バスに揺られながら、しばらく走るのはお腹いっぱいだなあ、と思った。幸い翌々日の夜から5日間は出張で走れないので、その間に疲れがとれたらまた走りたくなるのかなあ。もちろん完走できたのは嬉しかったけど、100kmを完走したその日は喜びよりもむしろそんなもやもやした気持ちを抱えてシャトルバスに乗っていた。
おしまい
というわけで、飛騨高山ウルトラマラソンの出走記でした。
…ああっ!
意外としんみりした終わり方になってしまったぞ!こんな終わり方はイヤなので、次回は最後に飛騨高山ウルトラマラソン100kmの総括をしてみるよ!