どうも、てつさんです。
飛騨高山ウルトラ終了4日目。足の状態は走らなければほぼ普段通りに歩いたり、階段を上り下りしたりすることができるようになりました。
あと2日出張のため神戸で過ごすので、その間は休足です。土曜日に家に帰ったら走ることができるようになってるかな?
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飛騨高山ウルトラマラソン出走記その3です。
午前1時50分。iPhoneのアラームが鳴る10分前に僕は目が覚めてしまいました。
ついにこの日がやってきた…。
飛騨高山ウルトラマラソン!
熱いシャワーで目を覚まし、前日の夜に買い込んでおいたおにぎりを3個、豆大福を3個食べてカーボローディング。というかもうお腹いっぱい。嫁さんとムスメちゃんを起こさないように静かに着替え、フル充電したGARMINの電源を入れ、3時20分に荷物を背負って宿を出ます。
高山駅のシャトルバス乗り場に向かう途中、何人ものランナーらしき人が同じ方向に歩いています。こんな夜中にいったい何をやっているんだこの人達は。
おまわりさん、この人達、ヘ○タイです!
そう、間違いなくこの日この時間の高山駅にはヘ○タイが大量に集まっていました。だって、これから71kmとか、100kmとか走ろうとかいう人たちですよ?どこからどう見てもヘ○タイでしょう、この人達。
シャトルバスでスタート&フィニッシュの飛騨高山ビッグアリーナに到着し、71kmを走るラン友さんと合流。最後の朝食としてアミノバイタルの赤ゼリーを飲んで、ドロップバッグと手荷物を預けました。
4時半に総合案内前でネムネムさんとたまおさんと待ち合わせしていたのですが、結局ネムネムさんは総合受付前で待っていたらしくお会いできませんでした。たまおさんも現れなかったので、今回はシューズ円陣なしかなー、と思っていたら、目の前をふわっと歩いていく黄色いシャツとアンダーアーマーの女性が!
声をかけるとまさに、たまおさんでした!ネムネムさんは100kmでも早い方の4時45分スタートなので時間的に難しいだろうと思い、2人でシューズ円陣で気合いを注入!ネムネムさんごめんなさい!
そうこうしているうちに5時スタートの100km遅い組の整列が始まります。僕も急いでスタート地点へ向かい、号砲を待ちました。
やがて大勢のカウントダウンとともに時計が5時を表示し、ランナーの列が動き出しました。いよいよ、そしてついに100kmの旅のスタートだ!合い言葉は「ビッグアリーナにかえろう」!
まずは飛騨高山の市街地を走ります。ここはわりと平坦なのでキロ6分を切るペースで軽快に走ります。前日の丸山さんのコース解説で示された「無理に頑張らない、でも最後まであきらめない」この言葉を大切に、自分の体が気持ちいいペースで3km過ぎの古い町並みに入っていきます。
このあたりでは高山の人々が僕たちランナーに声をかけて応援してくれるのでとても気持ちよく走ることができました。
10km地点を過ぎて、いよいよ上り坂が出現します。10.5km地点の塩屋公民館でトイレピットインをすませ、まずは第一の坂、美女高原へ!
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ここで突然・飛騨高山ウルトラマラソン豆知識
高山ウルトラの100kmには次の5つの大きな坂があるんだよ!
(1)美女高原
(2)飛騨高山スキー場
(3)通称・裏ボス峠
(4)千光寺
(5)通称・ラスボス峠
の5つだよ!ちなみに(1)以外の上り坂は頂上に上りきって下りはじめたと思ったらまたそれなりの上り坂が現れる「うそピーク(byコース説明の丸山さん)」があるから注意してね!
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ところが、美女高原に向かう坂を頑張って走って登っていると、なんと、もうすでに多くの人が歩いている…。
「おいおい、マジかよ!まだ15km地点にも到達してないのにもう歩いてるのかい?まだあと85km以上あるのにこんなところから歩いてたら、14時間で完走なんてできっこないだろ?冗談もほどほどにしてくれよ、ハニー!」
僕の心の中の異国人が両手を広げながら呆れている。でも、よくよく見たらゼッケンナンバーが3桁(飛騨高山ウルトラに5年以上連続出場しているランナーはゼッケンが3桁の数字になるのです)のランナーも結構歩いている。経験豊富なランナーも歩いている、ということは、やっぱりここは本当に歩いてもいいところなの?
何かがおかしい…何かが…。僕の心の中の異国人も、若干不安げな表情になってきます。
そして、その答えはしばらくしてから分かりました。
どんどん坂の勾配が急になっていくのです。
「ヘイボーイ。こんな坂、やっぱり走って登るってのは無理だぜ」
というわけで僕も歩いて坂を登ることにw
16.7km、美女高原エイド到着。この美女高原エイドではトマトジュースとリンゴジュースをいただきました。リンゴジュースが美味しかった!
坂が急でちょっと歩いちゃったけど、歩いた距離はそれほどでもないし、まあこれくらいの坂は想定内かな。そんなことを考えながら坂を下ります。太陽もだんだん高くなってきたけれど、林道なので木の陰も多いし風も吹いてとても気持ちいい。しかも下り坂は上り坂と違って快調に走れるぜ!とキロ5分台前半のペースで次のエイド、21.8km地点であり第1関門でもある道の駅ひだ朝日村へ到着。
ここで再度トイレピットイン。そのあとよもぎうどんをいただきました。
よもぎうどん、美味しかった!ここまでハーフマラソンの距離を走ってきて、各エイドでジェルとジュースを飲んだけれど、今のところお腹の調子はそんなに悪くなさそう。
さらにこのひだ朝日村のエイドでは自分のマイボトルに果実酢と水を入れてマイドリンクを作り、それを持って次の関門、コース最高点でもある飛騨高山スキー場へ向かうのでした。
(つづく)